bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

カープ女子は現政権への異議申し立てである。

(3年前の投稿) 南海ホークスが消滅してからというものプロ野球への関心は薄れていた。しかし巨人や阪神など人気球団が札束を積んでこれみよがしに地元フアンと球団が相携え育てた広島カープの選手を強奪していく、その傲慢な姿に憤慨していた。 福島原発の…

三ヶ月の物語。

心温まる後日潭があります。クルド系シリア人の男児で3歳のアイラン・クルデイの遺体がトルコの人気リゾート地の海岸に打ち上げられ家族4人で一人残された父親アブドッラー。アブドッラーの一家は空爆のダマスカスを逃れトルコに逃亡。そこでカナダへ渡るビ…

昭和45年という時代を抉り取った歌手 2

昭和45年4月には「圭子の夢は夜ひらく」7月には「命預けます」と連続してヒットを飛ばした。そして藤圭子は昭和45年の一年間で燃焼してしまったのだ。 ゲバラ、サルトルそして朝日ジャーナルに象徴される革命的未来に若者たちは憧れた。そんな輝かしいユート…

大震災に思う記憶と記録

震災という非常時の只中で被災した人が記録などとっている余裕はまずないでしょう。 そこで被災した人の記憶が継承され震災が語り継がれることになります。 ところが伝言ゲームに見られるように記憶が伝聞されると尾ひれがついて事実が歪曲されることがあり…

日本エンカ論。

演歌の北島三郎、都はるみ。 艶歌はちあきなおみ、美空ひばり。 援歌の水前寺清子、村田英雄。 縁歌は三波春夫、千昌夫。 遠歌の春日八郎、井沢八郎。 怨歌は梶芽衣子そして恨歌は藤圭子だった。

民主主義と資本主義、閉塞の原因は何か。

「自由と平等」は民主主義と資本主義の根幹をなす主要な共通理念だと思われます。 しかし自由と平等とはそもそも併存しうる理念なのでしょうか。 中国など一部の国を除き世界の国々では資本主義と民主主義を共存させ国家運営の駆動力として社会の近代化を図…

サザエさんと演歌の花道

日曜日の午後はいつも憂鬱な気持ちになった。夕暮れ時になると近隣のTVからサザエさんのテーマソンが華やかに聞こえてくる。すると月曜からはじまる暗澹たる仕事と今の茶の間の明るさとに大きな落差を感じた。日曜の夜があけると一転する己の境遇を嘆かざる…

ルネッサンス2.0へ。

英国の国民投票でEU離脱が決定してから一年が経過しました。しばらくは政治と経済の動揺がしばらく続くでしょう。しかしこの問題の本質は政治経済問題ではなく文化問題にあると考えます。これをからはフランスはじめ欧州各国では自国文化と歴史の再評価の動…

「沖縄慰霊の日」

今日は72年前の昭和20年6日23日、沖縄戦が終結した日です。 沖縄戦では戦死者20万人そのうち半数の9万4千人が婦女子を含む民間人でありました。 沖縄戦が終結してから27年の長きにわたり沖縄はアメリカの施政権下に置かれていました。昭和47年にようやく日本…

『ちあきなおみに会いたい』

いまだ喝采はなりやまない・・・。梅雨空が続き就職活動の話が学食で流れ始めた。ちあきなおみのデビュー曲「雨に濡れた慕情」が深夜のTVから毎晩流れ出したのはその頃であった。TVを持たぬ私はTVを見たくて夜ごと隣室の会社員を訪れ安酒を肴にちあきなおみ…

中坊公平先生の想い出

平成16年暑い夏の一日、京都に中坊先生をお訪ねしたことがある。 ある仕事をお引受けいただきたいと考えた末そのお願いに伺ったのだ。 アポイント時間より早く先生ご指定の旅館に着いたが約束の時間が過ぎてもいっこうに姿を見せない。約束時間に遅れること…

任侠映画を超えた日本映画の最高峰「総長賭博」

~シトシトと雨の降る夜は任侠映画を~ これは何の誇張もなしに「名画」だと思ったー三島由紀夫がギリシャ悲劇を超えたと絶讃した作品です。 三島が絶賛したのもむべなるかなで一部の隙も無駄もなく日本文化の清華を下敷きに日本社会の悲劇を描き出しています…

共謀罪法案とアカシアの雨

共謀罪法案が今日6月15日に成立しました。 安保法案、特定秘密情報保護法、個人番号法と一連の情報統制法案の締めくくりとして の共謀罪法です。これにより国家統制体制への法的整備が終了となるのでしょう。 戦後の焼け跡から営々と築き上げてきた日本の…

アザミちゃんという名の犬。

半年ぶりに田舎の温泉街で年上のゴルフ仲間と痛飲した。 妻を早くになくした彼の住まいはその温泉町の相模湾を一望する楕円形のマンション最上階にある。 その部屋で彼はアザミちゃんという名の老犬と暮らしていた。 昔その名の由来を尋ねたことがあるが彼は…

昭和45年という年を抉り取った歌手 1

学生時代一年ばかり新宿西口の近辺に住んでいたことがある。当時の西口は淀橋浄水場が埋め立てられ京王プラザホテルを筆頭に高層ビル街建設の最盛期だった。早朝から槌音が響き建設労働者の汗が陽光に湯気を立て夕方になると駅近辺の酒屋の店先は立ち飲み酒…

自虐史観のどこが悪いのか。

日本が戦った大東亜戦争のおかげで多くのアジア植民地は独立することができたのである。それなのに日本に感謝するどころか逆に謝罪を要求するとは恩知らずだという人がいますが、それは日本人が言うことではないでしょう。 ヤマトタケルのように卑劣で残虐な…

いまの地政学でいいのか。

いまある地政学とは物理的かつ政治的な国境や軍事力などヴィジブルなものを諸元とした論理構成と展開をおこなっています。 ところが物理的国境なるものはいまやインターネット網の世界的な普及により消滅しつつあります。 インターネット網はフェースブック…

高等教育の無償化に反対する。

「高等教育の無償化」反対ですね。日本の歴史を通じて今ほど文化が薄っぺらになり教養ある階層を喪失した時代はないでしょう。教育と教養は別でありまた文化と近代化も別ものです。政治的作為か否か、この識別をせずに混同させたままいまに至る戦後70年。そ…

米中関係と「召使」

「中国と米国の関係は正式なものではなく、もちろん結婚ではない。同意の上での同棲ですらない。中国が単に地下室に引っ越してきて使用人として働き始めたようなものだ。そうした関係の危険性は『召使』に描かれている。主人は世間をよく知る人として社交界…

自由から逃避する日本の若者

「革命」と「自由」...この二つの言葉は若者にもっとも相応しい言葉でした。ところがこの国の若者にとり革命が死語となってからほぼ半世紀こんどは自由が死語になりつつあります。 いったい自由とは何でしょうか。 他のものから拘束や支配を受けずにそのもの…

教育勅語と森友学園騒動の文脈

「父母に孝・・・夫婦相和し・・・」 という教育勅語の徳目のみを抜き出して、いいこと言っているという表層的な論調が目につきます。 そこで教育勅語、愛国、森友学園の三点セットから読み取る政治の文脈についてです。 教育勅語の徳目について。 教育勅語…

「平和ボケ」ではなく「憲法ボケ」

日本は敗戦後の1945年9月2日から1952年4月28日まで連合国軍(米軍統治部隊)占領下にあり日本国憲法は1946年11月に公布されました。 連合国軍占領開始から1年余で日本国憲法が公布されています。 わたしの疑問のひとつは憲法第一章第一条がなぜ天皇から始ま…

石原慎太郎論ー嫉妬と羨望そして「あらまほし」

父を亡くした長男の石原慎太郎が公認会計士をめざして勉学に励む傍らで弟裕次郎がくり広げる奔放で野放図なブルジョア的青春。 それは日夜机に向かう慎太郎の羨望を秘かに掻き立てたに違いない。 そのプライドゆえに自分にはできようもない破天荒で反倫理的…

森友学園騒動の本質は何か。

日本国民の社会的統合性は精神的にも経済的にも四半世紀前に解体が始まっていたと思われます。敗戦に打ちひしがれた国民の意気を投合させたのは1964年東京オリンピック、1970年大阪万博でした。精神的には国民の祭典としてまた経済的には国家再生事業の象徴…

日本文化論

私は、文化というものは伝統や芸術など民族の歴史から派生した生活様式を総括した呼称だと思います。そこで生活様式の基本、または、原点というべきものは何かというと、それは「思考様式」であろうと考えます。そして思考様式とは次に述べるようなものでは…

英国のEU離脱

EUを主導するのは名実ともにドイツであることは言を俟たないと思います。 昨今のドイツ隆盛の主因となったのは、ソ連崩壊というロシアの「陰の協力」と宿敵フランスの「陽の協力」という歴史のアイロニーだとの名言があります。 この言葉はまさにEUの本質を…

日本国憲法について

1。国の在り方または国家ビジョン。憲法は国民の権利、地位や国家の統治機構およびその運営の根本について定める国の最高法規。つまり国家運営のルールではあるがルール策定と承認そして運用の分離は不可欠。また憲法は国民が統治機構とその運営を監視する…

歴史の終わり

民主主義と自由経済が最終勝利を収めたとフランシス・フクヤマが「歴史の終わり」に華々しく宣言してから四半世紀を経過しました。この間に自由経済の姿は自由貿易から関税撤廃そして各国内の諸規制撤廃へと進行しいわゆるグローバル・エコノミーへと変貌し…

分断と沈黙

米国はトランプ大統領の出現により国内の分断化が、英国はEU離脱によりやはり国内の分断化が危惧されるそうです。しかしトランプやEU離脱が分断化を引き起こしたのでしょうか。そうではなくこのような事象が発生する以前から経済格差の拡大や移民問題など世…

「終戦の虚妄を排せ」

特攻に出撃する青年を「俺も後に続くから」と送り出した指揮官が昭和20年8月15日になったとたん「戦後復興に力を尽くすことが大事だ」と言い出す。他人に死を命じながら命を賭した約束を反古にした人間とこれを許容してきた国家、日本の戦後はどんな社会をつ…

大きな物語の終わり

トランプ米大統領が就任後、初となる首脳会談を英国のメイ首相との間で持ちました。 思い起こせば経済的低迷に陥った自由主義経済圏の盟主たる英米両国がいまから 40 年ほ ど前にほぼ同時期に選出した指導者はサッチャー首相とレーガン大統領でした。 両国家…

天皇陛下の譲位と国体

日本国憲法の第1章は「天皇」です。その第1条(天皇の地位、国民主権)には「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する国民の総意に基く。」とあります。 しかしもっとも重要な第1条に国民の権利・義務や戦争放棄で…

明日は要らない今夜が欲しい

離脱派は騙されたと言いますが、この国ではアベノミクスとやらに騙され続け今や虎の子の年金積立まで詐欺まがいの賭場に放られています。ところが庶民は未だに為政者への高い支持を変えようとは致しません。普通の人が理性的に考えれば首をひねるでしょう。…

EU離脱問題と英国国教会

ちょうど今から500年前トーマス・モアの「ユートピア」初版が刊行されました。その翌年ドイツではルターの「95ヶ条文」から宗教改革の狼煙が上がりました。時を同じくしてイタリアではルネッサンスの華が開花しています。しばらくして宗教改革とルネッサンス…

経済成長は必要か?

1941年ロシアの秋、破竹の進撃を続けたヒットラー軍はクレムリンまであと十数キロのところまで迫っていた。しかし例年より早い冬の到来が招いた泥濘と降雪が進撃の足を止め、世界で最も近代的な機械化部隊はその攻撃の成功にもかかわらず農業用荷車しか持た…

ルート66

カリフォルニアに在住している友人が不慮の事故で亡くなった。まだ松の内のある日、妻と共にトロントにいる娘を訪ね家の戸口を開けるなり悲報が娘の口から飛び込んできた。 信じられない。 1日前にメールで新年の挨拶を交わしたばかりだった。 同年代の彼と…