bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

政治

確定申告と納税義務

納税は義務なのか 報道によると確定申告会場で自民党裏金事件への怒りが噴出し、SNS上では「#確定申告ボイコット」がトレンドワードに急浮上スタという。些細な不備でも再申告をして課税される国民に対し、政治家の「政治資金」は非課税の聖域で使途不明の…

なぜトランプは人気があるのか。

アメリカの黄金期1950年代、労働者たちは平均的賃金を得て、ローンで家を買い新車を買った。 だれもがみんな一緒に「アメリカン・ドリーム」を満喫できたのだ。 アメリカの製造業が生産した製品をアメリカ国民が買う、そこには企業・工場の海外へのアウ…

内閣支持率の調査

岸田内閣の支持率が低下していると各報道機関が報じています。 多くの報道機関がおこなう内閣支持率の調査方法は、回答者の生の声を聴取した結果をそのまま反映するのではなく、 支持する理由と支持しない理由の回答をあらかじめ用意しておき回答者がその中…

インパール作戦

「朝起きてから山形新聞、AERA、週刊金曜日の原稿をまとめ書き。大阪万博とインパール作戦とマイナンバーカードについて書きました。始めた作戦を途中では止めることができない「総長賭博」体質はたぶんもう治りません。でも、自分たちがそういう国民文化の…

うつろい

普段あまり取引のない信用金庫から昨日封書が届きました。 宛名の上には赤い下線が色濃く引かれ「お客様への重要なお知らせ」と記載されています、 さっそく封を切ると「マネーロンダリングおよびテロ資金供与に関するガイドラインを踏まえお客様とのお取引…

マイナンバーカードの混乱は手段の目的化が原因だ。

現在マイナンバーカードの累計申請数は総務省ホームページによると97,157,317で人口に対する割合は77.2%に達しています。一方、マイナンバーカードに関連するトラブルが続出しております。 そもそもマイナンバーカードの発端となったのはマイナンバー制度で…

Jアラートに思う

Jアラートは正式名称を「全国瞬時警報システム」という。 国が、時間的余裕がない有事の際に、住民に情報を届けるために使われるシステム。 有事を察知した場合、内閣官房が総務省消防庁のJアラート送信システムを使って 主に携帯電話会社と市町村の受信機に…

手放しで喜べない給料アップ

物価高騰に困窮する庶民の救済と称し岸田首相自ら音頭を取り旗振りをした給料アップ政策。 かつては安倍政権も脱デフレ・景気浮揚策の一環として政府主導の賃上げを図ったことがある。 しかし魅力ある消費対象のない日本で多少給料が上がっても破綻した福祉…

戦争と平和

「ひとはなぜ戦争をするのか」という本が20年以上前に刊行されています。 内容はアインシュタインとフロイトの戦争をめぐる書簡交換ですが、90年前の 両偉人の意見交換はこの問題をじっくりと考えるには大変参考になります。 フロイドの「生の欲動」と「死の…

シグナルとノイズ

年末を迎え一年の重大ニュースが恒例のごとく発表される。今年はどのメディアでもロシアのウクライナ侵攻がダントツでランク一位である。この事態が発生する可能性は昨年末から予想され二月になるとウクライナ国境へのロシア軍隊の集結が頻繁に報道された。…

国家の恫喝

10月14日の報道によると「河野太郎デジタル相はマイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴い紙やプラスチックカードの健康保険証を2024年秋に廃止する方針を発表した。既存保険証の新規発行を停止することで、マイナンバーカードへの置き換えを推し進める…

収奪国家、日本の惨事便乗型政治。

岸田政権は物価の高騰に対して国民の窮状に寄り添う姿勢を見せるが実は業界と結託したピンハネ政策ではないか。 ガソリン高騰への国民支援と銘打ちなが石油元売り会社への支援金で国民へは補助金の半分しか還元されていない。今度は電気料金の高騰対策として…

リスキリング

第210臨時国会が10月3日召集され、岸田首相は所信表明演説で個人のリスキリング支援に5年で1兆円を投じると表明しました。 「リスキリング」という言葉に初めて接した浅学のわたし、これはリスク云々(デンデンでなくリスク回避などリスク対処)のことかなと…

国葬は政治手段にすぎないー姑息な岸田政権

人の窮状につけ込み利得を得ようとする行為を「弱みにつけこむ」とか「火事場泥棒」などと言いますが、最近では政府が国民を対象にし、惨事に便乗して利得を得るいわゆる「惨事便乗型」の政治手法が横行しているようです。その例が安倍元首相の銃撃死に便乗…

民主主義連呼の虚しさー安倍元首相の銃撃死

安倍元首相が参議院選の応援演説中に銃撃されて昨日死亡しました。一夜明けるや主要新聞の社説をはじめマスコミ報道は、テロ行為は言論に対する暴力による凶行であり民主主義の破壊、民主主義への挑戦で断じて許されず民主主義の危機をしたり顔で繰り返して…

新しい資本主義

政府は昨日、岸田首相の目玉政策である「新しい資本主義」の実行計画案を公表しました。 その計画によると、官民連携のもとで経済成長を目指すとして、「人」、「科学技術・イノベーション」、「スタートアップ」、 「グリーン、デジタル」の4分野に重点的な…

崩壊する民主主義

そもそも民主主義とは、市民が自由選挙で選出した代表を通じて市民としての権利を行使しかつ責任を負う統治形態というものだが、 いくら美辞麗句を並べようと所詮は数の論理による統治形態である。 統治者と被治者である市民との間を媒介するのが選挙で選ば…

民主国家と強権国家

国際情勢を論じる際に民主国家と強権国家という二項対比を前提とした議論が盛んです。しかし私はどうも気になって仕方ありません。二項対比は是非を論じるに容易な手段ではあります。しかし、ふたつの陣営を比較する前にまず「国家」とは何か、その本質を明…

惨事便乗

1.惨事便乗とは。 「人の弱みにつけこむ」という昔からの言葉がある。 これはひとと人との関係における私的な脅迫や略奪行為である。 近頃は、国民や世界社会を対象にして権力が「窮状に便乗して利得を得る」という公的搾取いわゆる惨事便乗型の政治や経済…

ウクライナ侵攻で得をするのは誰か?

(先月の記事「アメリカはなぜウクライナを軍事支援しないか」の続き) 今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は短期間のうちにロシア勝利に終わるだろうと私は思っていた。しかし予想に反してウクライナは強力な軍備を布いて反撃し侵攻後2か月を経過し…

国際連合とは戦勝国家の免罪符か。

2月24日、ロシアは突如としてウクライナへの軍事攻勢を開始しました。プーチン大統領は「我々の抗議に対してNATOは東への拡大を続けている」とNATOを非難し、ウクライナに対して現政権の退陣・非軍事化・中立国化(NATOへの非加盟)を要求しています。ウク…

ウクライナ支援策。

ウクライナの惨状を見るたびに何もできない我が身に焦燥感と罪悪感は日々募るばかりです。 同様のお思いをしている日本国民の方は相当な数に達するのではないだろうか。一人では微力でも国民の願いが一体になると大きなものになるのではないだろうか。そこで…

永久被占領国、日本

新型コロナの感染防止対策で失敗してきた日本政府ですが、今回は異例ともいえる迅速さで日本政府はオミクロン株感染防止の手段を講じ徹底した水際対策を実施してきました。そのためか欧米各国に比し感染者数は微少に抑えられ見事な手際だと感心していました…

ポスト・トゥルースとフェイク・ニュース

ポスト・トゥルースの起源は、米作家Ralph Keyesの「The Post-Truth Era」(2004年刊行)といわれるが、環境問題誌「グリスト」の編集者、David Robertsが地球温暖化懐疑論者のキャンペーンに用いたのが起源との説もあるらしい。 定義は「事情をわきまえたう…

眞子さまのご結婚

秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんは、結婚されて日本を離れニューヨークでの生活を始めました。 眞子さまのご結婚については、小室さんに関する醜聞から賛否両論がありました。 この問題は、眞子さまが皇族であるために一般国民の結婚とは異なる視点で…

GDP成長より気温低下。

自民党の総裁選挙は、実質的には一国の為政者を選出する選挙にもかかわらず、国のリーダーとして提示すべき国家ビジョンが語られぬまま総裁選は大義なき戦術論に終始して総裁が決定された。直後の衆議院選挙も保守政党と野党によるお定まりの馴れ合い政権奪…

自民党総裁選に思う。

菅首相の退任表明に端を発した自民党の次期総裁をめぐる選挙が9月29日に行われる予定である。 総裁選の立候補者については毎日のように報道されるが、どなたの意見を聞いても語ることは枝葉末節の目的がみえない戦術論ばかりである。 やがて首相として国の統…

ロシアからの難民に思う。

先月末に北方領土の国後島から泳いで北海道に渡ってきたとされる ロシア人男性は、札幌出入国在留管理局に対し難民認定申請をしていた ことが明らかになったとNHKが報じています。 入管難民法では難民申請の手続き中の外国人は送還が停止されるため、 当面は…

デジタル庁の発足に思う。

本日の朝日新聞は、1日に発足したデジタル庁の事務方トップを務める石倉洋子・デジタル監(72)が、自身の公式ウェブサイトのブログで、画像素材サイトの画像を利用規約に違反して掲載。報道陣とのグループインタビューで無断転載を認め、「私の不注意だった…

ようやく謀略戦に勝った日本

7月23日に開幕した東京オリンピックは、日本の快進撃が続き既に過去最高の17個の金メダルを獲得しています。 心から日本選手の大活躍に大きな拍手を送りたいと思います。 そして、日本政府と招致委員会にも乾杯です。あの戦争で大きな敗因となったのが謀略戦…