bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

日本

反日という自己撞着

最近は街の本屋さんがめっきり少なくなりました。大型書店やアマゾンの利便性と品揃えが街の本屋さん減少の大きな要因かと思います。かって文化の香りを漂わせた街の風景が変化し長閑かな戦後の庶民の雰囲気が消滅していく寂しさを感じます。 ここ数年、お店…

生命より経済を選択する日本政府

GO TOキャンペーンというキャッチフレーズのもと特定の業界に税金を使い支援する政府の経済政策には大いに疑問を持ちます。 COVID-19禍の影響は、その度合いの多寡はともかくすべての産業界にわたるものです。 それなのに、なぜ特定の業界のみが政府支援策の…

フェデックス(FEDEX)で知る放置国家、日本。

所用でイタリアに書類を急送する必要が発生した。そこで即座にFEDEXが思い浮かkinko'sに行ったところFEDEXとは提携解消したとのこと。ネットで調べたところ取扱窓口が東京には数か所しかなく最寄りの帝国ホテルに電話したところすでに閉鎖。しかたなくコール…

三島由紀夫の命日に思う。

三島由紀夫が市ヶ谷台で自決し果てて今日でちょうど50年。三島の最後の言葉「仕方なかった」。中心がないまま確たる目的もなく東洋の果て風に流されるまま漂流する日本。仕方ない国家はこのまま朽ち果てるのでしょうか。三島由紀夫の次の言葉を思い出します…

大阪都構想の本質的問題

まず一番の問題は、政治というものが政治家と既得権益層が主体のものになっていることです。つまり主権在民と憲法ではうたいながら、肝心の国民という主語なき政治が横行しているということです。大阪都構想も大阪市民からの発案ではなく政治家を騙る詐欺師…

日本学術会議会員の任命拒否問題

本件は合法か否かという法的な問題ではなく、「国民に忖度を強いる」典型的な強権政治、その巧妙な政治手法の一つだと思います。 ポイントは 「なぜ6人の任命を拒否したのか」 です。日本学術会議の在り方を問うのであれば105人の全員または半数の任命を…

デジタル庁に思うこと。

新政権を担う菅首相はデジタル化に重きを置く方針だと話されました。 日本のデジタル化が他国に大きな遅れをとっておりその後進性を早急に挽回すべく政策の強化を図るという方針に異議はありません。 しかし、制度疲労を起こしている既存の枠組みを見直さず…

総裁選に思う自助・公助とは何か。

「自助・共助・公助」これは総裁選に望む菅官房長官が語った、国家運営方針の一つのようです。グローバリズムのトリレンマ(グローバリズム、民主主義と国民国家主義は、いずれか二つの組み合わせは共存可能なるも三つの併存は困難)がもたらした貧富と教育…

甘えの構造

国民に対する政府の欺瞞を欺くため大日本帝国が掲げた大義名分とは「天皇」であった。 錦の御旗「天皇」のもとあらゆる不条理に耐え時には生命さえ捧げることが大義に殉ずる帝国国民とされた。国民は「天皇」へ没人化して、己の心情に逆らう欺瞞を取り繕うし…

医療崩壊より政治崩壊だ

我が国では医療崩壊なるご託宣を錦の御旗としているように思えます。 医療機関からの感染検査依頼さえも抑制して、検査の母数を示さぬ客観性のない感染者の数字をもって「持ちこたえてる」と独善的な判断で必死にオリンピックの完全遂行を目指していると見え…

COVID-19と人災

中国の武漢が発生源とされる新型コロナウイルス=COVID-19ですが、その感染リスクを指摘したお医者さんは中国政府よりデマ騒伝罪に問われ、患者対応により自らも感染して亡くなられたのことです。 彼の指摘を真摯に中国政府が受け止めていれば、ここまで大き…

フットボールはなぜ日本ではうけないのか。

例年のごとくスーパーボールを見ながらフットボールが日本で人気がないのは何故かと思いました。 フットボールの魅力は多々ありますが、ワン・プレイ毎にタイムが止まりその時点での点差と残り時間から最適なプレイ(戦術)を瞬時に選択して勝利への確度を高…

反社会的勢力

今朝の朝日新聞によると、 「政府は10日、首相主催の『桜を見る会』に出席していたとされ問題になった 『反社会的勢力』について、『あらかじめ限定的かつ統一的に定義することは困難』 とする答弁書を閣議決定した。」と報じています。 この記事でまず気に…

東京オリンピック札幌会場は国民の責任

IOCは16日、東京五輪の暑さ対策の一環として、マラソンと競歩を北海道札幌市で実施することを計画していると発表した。そして東京オリンピック組織委員会の森会長は「われわれが駄目だと言えるのか」と見栄を切った。その通りである。 民主主義日本の国…

ようやく動いた北陸新幹線

台風の影響を受け例年より参加者の少ない同窓会が終了し実家に戻ったのはまだ暗くなる前だった。そして13日午後から北陸新幹線は動くだろうとのニュースを微塵も疑わず明日の帰り仕度をして床についた。ところが13日朝のTVに映ったのは水没した長野の新幹線…

関西電力の金品受領問題

関電側では恫喝されたと言う。しかし組織ぐるみで長期にわたり脅されていたという、そのことは組織のコンプライアンス問題ばかりでなく事業そのものが世間に対する疚しさなり表面化できない後ろめたい問題を抱えていたのではないか。しかも動いた金の出どこ…

GSOMIA破棄を驚くのは意外だ。

私が意外に思ったのは貿易管理で韓国は信用できないと判断した日本がGSOMIAを破棄した韓国に驚くということでした。日本が驚いたというのは韓国がGSOMIAを継続することは当然のことだと考えていたからだと思います。もしそうであれば、貿易管理という国家の…

年金の財政検証に何の意味があるのか。

年金制度の仕組みはすでに破産が明白である。 しかし厚生労働省は27日、公的年金制度の財政検証結果を公表した。経済成長率が最も高いシナリオでも将来の給付水準(所得代替率)は今より16%下がり、成長率の横ばいが続くケースでは3割弱も低下する。60歳まで…

強制される忖度

飛行機や新幹線に乗ると通路側の席につくのが私の常である。理由は出入りが楽なこと、それに狭い通路とはいえ密閉空間の息苦しさを和らげてくれるからである。 新幹線を利用した時の出来事である。 読書に熱中していた私の横に初老の男が立ち尽くしていた。…

財政健全化は必要なのか。

返済不能な債務や毎月の収支が継続的に赤字だと個人生活の継続はできない。 しかし国家の場合は、民間部門と政府部門そして海外部門それぞれの収支があるのだからこの三部門の総収入と総支出が同じであれば国家は存続できるはずである。 そうであれば、 民間…

悪化する日韓関係に思う

たぶん日本の言い分は正論なのであろう。 しかし正論を貫き通さんがためいささか礼節を欠いてはいないだろうか。 かって自由と民主主義というあたかも正義を装う看板を表に掲げながら裏では植民地化政策を巧妙に進めたのが欧米列強の外交であった。そんなダ…

品性ある国だった日本

第一次世界大戦に勝利した連合国の一員として大日本帝国は1919年パリ講和会議に出席して人種差別撤廃を提案しました。ちょうど100年前のことです。 しかしイギリス、オーストラリアが強力に反対しアメリカも中途半端な対応をしたので提案は拒絶されました。 …

自衛隊の違憲論議に思う

私は憲法論議の前に国家ビジョンがあるべきとの意見ですので多くの皆様とは基本的スタンスが違います。(内外の情勢変化と周囲環境に合わなくなった家を修理改善するのではなく家そのものを立て直す) 現行憲法は日米安保条約、日米地位協定の実態的な下位法…

戦後民主主義の命日に流れる唄がない。

白内障の手術が終わり不自由な片目を開けて病室の天井を見つめていると静寂な夕暮れの窓外に雨音が聞こえてきました。電気スタンドの明かりを消して眼を閉じると耳もとに西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」がかすかに聞こえてくる気がします。昭和35…

日本をどういう国にしたいですか?

まず「日本をこういう国にしたい」というテーマは国家のあるべき姿すなわち理想像を語ることと私は理解します。 その前提として、そもそも国家は自主独立した主権を持つ国家でなくてはなりません。 ところが日本の現状は首都の制空権さえままならぬ国家主権…

国会閉会で安倍総理の空虚な記者会見

今日は国会の最終日でした。 参院選を前にして安倍総理の口から「消費税増税を延期する」との一言が飛び出すのではないかと期待していましたが、淡き夢でした。 国会を終え参院選を前にした安倍総理の記者会見をラジオで聞いていました。 年金や憲法を参院選…

反日がどうしたというのか。

そもそも高度な諷刺や諧謔には分からないものには分からないという拒絶を含有している。国家ビジョンなき為政者に否定的な姿勢を取り率直な疑問を呈して何が問題なのか。かって江戸の町人たちは首を賭けて権勢を誇る将軍すら嘲笑の対象にした。それが粋とい…

秋丸機関を知っていますか。

「秋丸機関」について 戦前日本の最高頭脳を集めたと言われるシンクタンク 名称 陸軍省戦争経済研究班 設立 昭和15年1月 目的 「陸軍省経理局長の監督の下に次期戦争を遂行目標として主として経済政策の見地より研究」し「その成果を陸軍大臣に報告し参謀総…

法治国家と義務教育

カナダに住む娘が一時帰国をすることになりました。娘はこの機会に長女を日本の小学校に体験入学させようと計画しました。二人とも日本とカナダの二重国籍を持っています。そこで事前にカナダから日本の小学校に連絡を取り必要な書類など準備万端整えて二人…

二・二六に思う。

二・ニ六事件から83年目の2月26日がやってきました。 近ごろ思うのは、あの出来事は軍部独裁化への引き鉄や大東亜戦争への誘導要因ではなく、戦後日本の姿を方向づけた官僚性の原点だったのではないかということです。 二・二六事件の本質とは、軍部クーデタ…