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明日は要らない今夜が欲しい

BREXIT EU 政治 知識主義

 

離脱派は騙されたと言いますが、この国ではアベノミクスとやらに騙され続け今や虎の子の年金積立まで詐欺まがいの賭場に放られています。ところが庶民は未だに為政者への高い支持を変えようとは致しません。普通の人が理性的に考えれば首をひねるでしょう。ところが資本主義の内在した矛盾から生じた金持ちと貧乏人の二極分化が固定化し更に拡大する一方で破綻した民主主義は庶民の無力感を煽るばかりなのです。近代国家を支えてきた資本主義と民主主義の制度疲労が招来した政治・経済・文化の桎梏状況がいまや先進国では当たり前の姿になっています。将来どころか明日にも希望を持てない多くの庶民は嘘と知りつつ一夜の夢でもいいから騙し続けて欲しいのです。
しかし二極分化の勝者(大企業、中央官僚はじめいわゆるエリート)は理性が意識や行動をコントロールできると信じたい人たちで自ら知識主義者と称し科学的分析論に立脚してEU離脱をして非論理的な理性の欠片さえない反知性主義の勝利などと解説を並べ立てています。しかし戦争や虐殺の歴史を顧みるまでもなく人は決して理性に管理された論理的生き物ではありません。ましてや国民投票や選挙ではその場の空気や情緒が個々人の理性の統制力を凌駕して明日よりも今夜の宴に溺れてしまうことが多いでしょう。宵越しの金なぞ持たぬのが粋なのですね。こんな人間の機微を熟知した方が騙されたと言われようが一枚上手ということなのでしょうね。
知性主義者と名乗る人たちが予期せぬ混乱が来るなどと騒ぎ立てるのは庶民目線からすると何ら不思議はないEU離脱という現象が象牙の塔の理性からは合理的に解釈、消化出来ずに自家中毒を起こしているのでしょう。