bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

甲子園大会はナショナルな祭事だ。

お盆と敗戦記念日にまたがるこの期間に夏の高校野球は開催されます。日本の8月は6日、9日、15日です。日本人が祖先や故郷そして祖国に想いを致す時季なのです。そのような感傷的な季節だからこそ、科学的で経済合理性過多の日常から抜け出したいのです。灼熱の夏の陽ざしを受けて腕よもげよとばかり連投に次ぐ連投の投手を見ているとそこに孤立無援で孤高の美ともいうべき日本精神を見いだして私は幸せな共生感に浸るのです。試合が終了すると敗戦投手の後ろ姿に、敗北には勝利より美しい負けがあるのだと祝福したくなるのです。正午のサイレンとともに黙祷をして敗戦後七十余年続くこの国の平和を万感の思いを込めて祝う夏の高校野球です。