bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

COVID-19と人災

中国の武漢が発生源とされる新型コロナウイルス=COVID-19ですが、その感染リスクを指摘したお医者さんは中国政府よりデマ騒伝罪に問われ、患者対応により自らも感染して亡くなられたのことです。

彼の指摘を真摯に中国政府が受け止めていれば、ここまで大きな問題にはならなかったことでしょう。これは一種の失政であり原因は人災ともいえるのではないでしょうか。

 

翻って日本では横浜港の洋上に3千人のクルーザーを放置し世界が洋上の監獄だと指摘して注視する中いまだ確たる対応ができません。先日は善意の差し入れのシュウマイ弁当4千食が無駄になったとも聞きます。その無策を嘲笑うかのように国内各地で感染者が続発し、お亡くなりになる人まで出てきています。この方はなんと四ヶ所の診療所で診察を受けていたとのことです。いかに新種のウイルスとは言え日本の医療レベルの低さに驚くばかりです。

抜本的方策は不得手でも対処療法は得意なはずの日本はどうなったのかと思います。

 

そこで思い出すのは、モリカケ加計学園です。加計学園は、国家戦略特別区域諮問会議にて「先端ライフサイエンス研究や地域における<感染症対策>など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置」の対応として新設されました。

加計学園が選定された経緯については様々な疑惑がありましたが、なかでも安倍首相の関与がその大きなものでした。ここで疑問です。安倍首相を追及した野党は、なぜ加計学園感染症研究の成果を問わないのでしょうか。国家戦略の成果を検証する絶好の機会ではありませんか。

また国の感染症に対する統括部門たる国立感染症研究所はどうなってるのでしょうか。

一部の報道で、年間予算が10年間で20億円減らされていると聞きました。そこで調べてみると昨年の予算は対前年比で1億4千万円ほど減額となっていました。内訳は試験研究費他が5,902から5,869 施設設備費が290から181です。(単位は100万円)

これをもって政府の責任云々は言えませんが、国家予算の配分が妥当なのか、そして使途は適正なのか疑問を持たざるをえません。

国家予算を決めるのも運用するのも人です。

ここに問題があるとしたら、やはり人災なのでしょうか。