bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

国民を愚弄するGOTOキャンペーン

異様なほどキャンペーンに固執していた菅首相は12月14日には一転して全国を対象にしたキャンペーンの停止を表明しました。
この背景について私は以下の推測をしています。


日本政府はCOVID-19蔓延に対しては消極的かつ場当たり的な対応しかしてこなかったため医療体制の整備が遅れ医療機関は逼迫しています。
いっぽうキャンペーン停止期間中は人の移動や物流がピークとなる年末年始のビジネス繁忙期にあたることもあり、
感染者数の増大を食い止めることは容易ではないと予測されます。


そこで、キャンペーンの一時停止後であっても感染者数は減少しないだろと首相は事態の推移を読んで既定のシナリオを作り変えたのだと思います。
感染者数の変化はないという予測が当たれば、「やはりGOTOキャンペーンは感染の拡大に因果関係ない」と過去の
首相の言い分を裏付けることになり、見えを切って栄誉を挽回できるからです。
たとえ読みが外れたとしても世論に応える対応を決断したのですから首相として失うものはありません。
どちらにしても結果として「失敗は成功の基」となるかもしれません。


しかし、こんな政治は国民を愚弄しきったものだと思います。このような政治の道義的崩壊を許容していることにわたしは国家自壊の恐怖を感じます。