「おやじさん、云うとってあげるが、あんたは初めから、わしらが担いでる神輿じゃないの。
組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。
神輿が勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう!」
「仁義なき戦い」第一作。松方演じる坂井鉄也が金子信雄演じる組長山守に反逆の狼煙を上げた名セリフです。
昭和40年代の日本、東京オリンピックに始まった好景気の波にたまたま乗った多くの企業には要領が良いけど無気力で無能な上司が掃いて捨てるほどおりました。団塊の世代はこんな経営層を支え汗と涙を流し働いたのでした。全学連の闘士ともども場末の映画館で安酒に溺れながらこのセリフに涙して喝采を送ったものです。