bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

『大格差』

 

原題「AVERAGE IS OVER」

資本主義の行き着く先は超実力社会、少数の大いなる勝者とその他大勢の敗者となり中間層の減少は必然だという。

その根拠はコンピューターに象徴される機械の知能の驚異的で迅速な発展である。いまやアメリカの知的エリートが目指すのは金融・法律・コンサルティングでありそれは富の集約地でもある。

なぜか?
賢い機械と協働して付加価値(富)を生み出せるのは最高教育を受けSTEM(Science Technology Engineering Mathematics)能力を有した者だけだから。

この枠からはみ出た大多数は賢い機械に使われるか仕事を奪われ賃金低下、失職。生産効率向上に反比例して実質賃金も失業率も悪化。

政治は極めて少数の超富裕者と人口の25%に届く高齢者層に迎合し貧富の差は拡大。公共サービスの質は低いが住宅コストの安い地域に多くの人が移り住みやがてアメリカは国全体がテキサスのような場所になる。

機械との競争ではなく協働できる能力を身に着けないと・・・。