bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

新型コロナ感染に思うこと。

COVIDー19感染が社会的問題となり一年を経過した。
この間の日本政府の対応は決して褒められるものではなかったと思える。よく言えば臨機応変、悪くいえば無節操、その結果として国民は右往左往させられてきたと言えるのではないだろうか。結局のところ今や頼みの綱はワクチン接種しかないというのが政府の本音とみえる。そして国民あげてワクチンへの神頼みに陥っているように思える。しかし、ワクチン接種については、ファイザー製ワクチンにはアナフィラキシーショックアストラゼネカ製ワクチンでは血栓ができるなど問題が発生している。またワクチン接種を行う肝心の医療関係者すべてに対するワクチン接種が完了していないようである。ところが、首相は来週から高齢者への接種を始めると言う。いかに国民の不安を和らげるためとはいえ、ワクチン接種を受けたか否か不明の医療関係者が存在するなか、ワクチン接種による人体への影響をクリアせず重症化リスクの高い高齢者からワクチン接種を受けさせるとは、あまりにも能力の限界を超えひたすら願望のみを優先する話ではないだろうか。こんな国民の願望と歓心を買うだけの政府の方策を鵜呑みにして生命をリスクに晒しかねないワクチン接種、その予約に殺到する人がいるとはなんとも不思議に思える。

こんな日本の社会状況をみて思うことは、あの戦争で明確になったように、「無限になり得る願望と有限の能力」そのバランスとマネジメント(国家戦略)がコントロールできない社会、それゆえ近視眼的に手段を目的化することに卓越した社会になってしまったのだろうか。
長期的展望を持たず節度のない生き方をすること敗戦から75年この間に営営と築きあげた日本とは「戦略なき主権者不在の国民国家」そのモデルだったのだろうか?