米国の大統領選で重要な役割を果たすと目される3人のインド系女性がいる。
一人は、副大統領のカマラ・ハリスである。
インド出身の内分泌学研究者シャマラ・ゴパラン＝ハリスとジャマイカ出身の経済学者ドナルド・ハリスの娘として誕生したインド系２世。カリフォルニア州アラメダ、サンフランシスコの地方検事局に勤務後サンフランシスコ市検事局に採用され、その後サンフランシスコ地方検事に選出され、カリフォルニア州司法長官に当選、のちに副大統領。
二人目は、トランプと共和党の大統領指名候補を競ったニッキー・ヘイリー。
両親はインド出身で、サウスカロライナ州に移住。ニッキーは同地で生まれた。
クレムゾン大学卒業後、廃棄物管理会社や、母のアパレル会社Exotica Internationalで働き、オレンジバーグ郡商工会議所、レキシントン商工会議所の理事。その後、サウスカロライナ州下院議員、州知事、国連大使を歴任。
三人目はトランプが指名した副大統領候補、J.D.ヴァンスの奥さんウーシャ（Usha）。
ウーシャの両親はインド生まれの技術者の父と生化学者の母。二人はサンディエゴに移住しウーシャはサンディエゴ生まれで郊外の中流階級で育つ。イエール大で歴史学、ケンブリッジ大学で哲学、イエール大ロースクールで法律を修得。コロンビア州巡回裁判所に勤務。その後、デズニーなどを顧客とする法律事務所に勤務。
おもしろいのは、３人はいずれもインド移民の２世。いっぽう、シリコンバレーの大手、マイクロソフトやグーグルの経営者はいずれもインド移民１世。
