'Wealth of Nations' 「国富論」は今から250年前の1776年3月9日に発表されています。
奇しくもアメリカの独立宣言と同じ年です。
アダム・スミスは本著作で輸入を最小限に抑え輸出を最大化しようとする重商主義帝国を強く非難しました。
それから歴史は流れて、今日のアメリカを見ますとトランプ大統領の関税政策や「アメリカ・ファースト」は、スミスが指摘した重商主義帝国との間に幾多の類似点を見つけることが出来ます。
アメリカは、スミスの教義すなわち自由市場や自由貿易にあまりにも実直に従った結果、自ら窮時代遅れの重商主義帝国に傾斜し、自虐的な関税戦術や無法な腕力競争に陥落したのではないでしょうか。
富の獲得と集積に熱中した結果、近視眼的な利益増大に走り国内生産を海外に放出してしまった兵站消滅のツケを一気に支払わされる
羽目に至っているように思えます。
「公共費用に対して、富裕層が自らの収入に比例する分だけでなく、それ以上のものを負担することは決して不合理なことではない」とアダム・スミスは書いてます。
また「いかなる社会も、その大多数が貧しく惨めな社会であれば、繁栄し幸せであることはありえない」とは彼の有名な言葉の一つです。
アメリカは、強欲国家から「富の配分」に思考のパラダイムシフトをすべきときではないでしょうか。