bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

予言されていたパンデミックの賭

今から3年も前に、2020年末までの半年間でバイオテロまたはバイオエラーにより百万人が死亡すると予言(predict)した人がいます。それは、イギリスの宇宙物理学者、天体物理学者で元ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学寮長のマーティン・リース(Martin Rees, Baron Rees of Ludlow,)です。彼は、今世紀で人類の歴史は終わるなどセンセーショナルなTED講演で注目を浴びましたが、科学の進歩と技術の発展は人類を幸せにはしないでかえって不幸にするものだという進化悲観論を学術的背景から訴え続けています。

この予言に対する挑戦(challenge)つまり否定をしたのが、ハーバード大学の心理学教授で認知心理学者のスティーブン・アーサー・ピンカー(Steven Arthur Pinker)です。日本での人気は高く、ほとんどの著作が翻訳出版されており昨年末に発刊された「21世紀の啓蒙」(2018年アメリカ出 Enlightenment now )では、この賭にも触れられています。

彼の反論は、科学技術の進歩は人類に福音をもたらしてきた。各種データを分析すると今後も継続して幸せをもたらすに違いない。そのためには、「いま、ここ、わたし」だけの認知バイアスやデジタルパールハーバーの環境から脱却して事実を直視する理性を磨く(enlightenment)べきというものです。

 

この賭は、両者200ドルの賭け金です。詳細は下記をご覧ください。

“A bioterror or bioerror will lead to one million casualties in a single event within a six month period starting no later than Dec 31 2020.”

https://longbets.org/9/