bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?

沖縄県名護市辺野古沖の小型船転覆事故をめぐり、文科省は同志社国際高校の研修旅行と教育内容について、 政治的中立性を定めた 教育基本法(14条2項)に違反すると認定しました。 教育の「政治的中立性」とは、いったい何でしょうか。 森友学園は、自らが運…

「国論を二分する」を考える

高市首相は度々「国論を二分する」政策との発言をおこなっています。 しかし、具体的な政策の説明がなくいままで何のことか分かりませんでした。 それが、ようやく理解できたのです。 高市首相は4月12日開催された第93回自民党大会で党総裁として演説を行い…

国旗損壊罪

「国旗損壊罪」の制定については、自民党と日本維新の会との連立合意書に明記されており、自民党は法制化に向けての議論を3月27日に開始したと報じられています。 これに先立ち昨年10月、参政党は「国旗損壊罪」を刑法改正案として参議院に提出しています。…

「国民会議」への危惧

「国民会議」は、2008年に当時の福田康夫首相が「社会保障国民会議」として閣議決定によって設置したことに端を発します。 その設立趣旨は、与党単独の多数決による決定では国民の強い反発が予想される重要な政策課題について、学識経験者や経済界、労働界な…

トランプ・高市会談で得をしたのは誰か。

トランプ大統領と高市首相の日米首脳会談の後に開催された夕食会の参加メンバーに驚きかつ成程と思わされました。夕食会に招待されたソフトバンク孫正義会長兼社長ですか20日、米中西部オハイオ州で5000億ドルの投資を表明したというのです。この巨額投資の…

「国富論」250周年

'Wealth of Nations' 「国富論」は今から250年前の1776年3月9日に発表されています。 奇しくもアメリカの独立宣言と同じ年です。 アダム・スミスは本著作で輸入を最小限に抑え輸出を最大化しようとする重商主義帝国を強く非難しました。 それから歴史は流れ…

高市首相の作戦勝ち

今回の衆議院選挙は政党や政策選択の選挙ではなく、国民が現政権の全権を高市首相に白紙委任するか否か、その回答を要請された異様な選挙でした。 最初から政権維持目的の選挙であり、高市首相(その一味)の選挙戦略が上手かったと思います。その戦略は三つ…

今のアメリカ、明日は日本か。

高市首相は、国権の最高機関である国会、その召集日冒頭に衆議院解散を表明しました。 高市首相は衆議院解散の理由として次のように述べました。 「高市早苗が、内閣総理大臣で良いのかどうか、今、主権者たる国民の皆様に決めていただく、それしかない。 そ…

アメリカのどこが日本より優れているのか。

アメリカの底力というより、日本に比べて優れていると思う点を述べてみます。 それは、権力・為政者のアメリカ・ファーストの「戦略的思考」と戦略実行のための「システム構築力」、 社会の「敗者への寛容性・再挑戦の容認」だと思います。 戦略的思考は、国…

トランプ関税は世界システムの再構築を意図したものか。

米国トランプ大統領の打ち出した関税政策は、彼の特異な気質による常識を超えた独断的な自国第一主義の政策であり、なんとも理解不能だという評価が世界の大勢を占めているようである。たしかに、そうなのかも知れない。関税率アップは最終的に自国経済に跳…

成長神話に別離を

経済成長とGDPは、戦後日本の復興と繁栄を語る上で欠かせないキーワードです。日本は戦後の荒廃から立ち上がり、政府が「領土拡大」から「経済拡大」へと国家方針を転換する中、経済成長率を国民の希望と誇りの象徴としました。アメリカの庇護や朝鮮戦争特需…

ベネズエラ攻撃に思う

米国のトランプ大統領はベネズエラを攻撃してマドゥロ大統領を米国に拉致した。 自国の麻薬取締法に抵触するから米国が拘束したという理由らしい。 いっぽう、埋蔵量世界一のベネズエラの石油欲しさが理由だとマスコミは報じている。 この米国の行動に対し、…

「核兵器保有」オフレコ発言に思う

首相官邸の幹部が、記者団を前にしてオフレコで「政府は核兵器を保有すべきである」と語ったという。 この報道に対して高市首相は音なしの構えで木原官房長官は、「個別の報道の逐一についてコメントは控える」 として「政府は非核三原則を政策方針として堅…

ニューヨーク市長選から考える 資本主義と民主主義の岐路で

世界が大きく変わろうとしている。ニューヨーク市長選で急進左派のゾーラン・マムダニ氏が当選したニュースは、単なる地方政治の話題にとどまらず、現代社会の深い潮流を映し出していると感じる。マムダニ氏は「勇気と権力をつかみ、政治王朝を倒した」と語…

恥辱まみれの高市外交、こんな首相でいいのか。

高市首相は、来日したトランプ大統領に対して「2026年のノーベル平和賞候補として大統領を推薦する」と伝えたという。宗主国の大統領とはいえ、ここまで持ち上げることは、日本の矜持を損ない、世界にその無定見さを曝け出すものにほかならない。首相は右翼…

戦後80年、石破首相所感に思う

戦後80年に向けて、石破首相が所感を発表した。 その内容は私が常日頃から私が思っていることと大差のないものであった。 しかしながら、とても新鮮ですっきりした気分にしてくれた。 何故かと考えてみると、過去の首相談話に引きずられた政治的思惑という…

戦後80年、「終戦の虚妄を排す」

特攻に出撃する青年を「俺も後に続くから」と送り出した指揮官が昭和20年8月15日になったとたん「戦後復興に力を尽くすことが大事だ」と言い出す。他人に死を命じながら命を賭した約束を反古にした人間とこれを許容してきた国家、そんな日本が作ってきた戦後…

トランプ関税とハル・ノート

週刊東洋経済7月26日号掲載の「ゲーム理論で読み解く関税交渉の行方」と題した、元米国務省チーフ・エコノミストエミリーブランチャードさんの記事を読んだ。その中で「囚人のジレンマ(*)」を援用した関税交渉論に大いに興味をひかれた私は、この発想に誘…

日本人ファーストと愛国ー何故いけないのか。

日本人ファーストは差別主義だなどとの声に対して「なぜ日本人ファースト・愛国心がいけないのか」という反論が返されています。 この反論の持つ重さ、それはいかなる反論・異論をも抹殺してしまうほど日本人を金縛り状態つまり思考停止状態にしてしまいます…

日本人ファーストと愛国

某政党が掲げる日本人ファーストが若者を中心として日本社会を席捲するかのごとき様相を呈しているようです。 このような自尊活動は結構なことだと思いますが、いっぽうでは自尊と表裏一体をなす「謙虚」を忘れてはいけないと思います。 謙虚は日本人の美徳…

推敲とAI

普段でもボケている意識や感覚は連日の酷暑で朦朧としています。涼を求めて東北へ、朝から寝転んで「おくの細道」を読み始めていつの間にかウトウト、バサリと本が顔を叩いて目が覚めるという怠惰な日々を過ごしています。そんななかで芭蕉の「推敲」に対す…

錯覚

日本に対するトランプ相互報復関税は当初の24%ではなく25%になるとの通知を受けて、あるTV番組で某エコノミストは2020年のドル為替レートは110円前後だったから関税が25%になっても今の為替レート145円レベルを考慮すると日本企業は何とか持ち堪えられるだろ…

言い換えの文化

「言い換え」とは、ものごとをより明確に説明するために異なる表現を使用することである。しかし、本来の意味そのものを変えてしまう言い換えがある。情報の受け手に誤解や混乱を引き起こすことを意図したものだ。多くは権力機構の自己正当化や失政隠蔽を目…

アメリカの凋落

戦後世界をリードしてきたアメリカは崩壊へと向かっているのか。 トランプ関税について、ハーバードビジネススクールのエグゼクティブフェロー、ビル・ジョージ氏は「アメリカは世界75%の信頼を75日で失った」と苦言を呈しました。 トランプ大統領の就…

あの戦争の呼称

昨年、陸上自衛隊第32普通科連隊が Xの公式アカウントにおいて、硫黄島を大東亜戦争最大の激戦地と投稿しました。 「大東亜戦争」の呼称は、真珠湾攻撃から4日後の12月12日に東條内閣が「今次の対米英戦は、支那事変(1937年7月7日勃発)を含め大東亜戦争と呼…

ウクライナ問題 一つの見かた

その際立った個性によるためか、連日のごとくメデイアはトランプ大統領の話題を取り上げ世間は彼の言動に物議を醸している。政治ではロシアのウクライナ侵攻の終結が、経済ではトランプ関税が、国際的な焦点になっている。 ウクライナ侵攻問題は、先のゼレン…

ウクライナ停戦をめぐる米ソ協議

アメリカンとロシアの高官がサウジアラビアに集合、ウクライナ停戦の協議が持たれた。しかし、期待されたトップ会談の目処どころか、停戦への道筋も協議されなかったようである。停戦の当事者たるウクライナが参加しない米露協議であるからして当然の結果で…

繁栄と衰亡ートランプ大統領に諫言を

衰亡は繁栄の絶頂期にはじまる、デイープシークの出現はパックス・アメリカーナの終わりの始まりになるのであろうか。 トランプ大統領の傍若無人な言動は、まさに近代ブルジョアジーの傲慢さそのものに思える。政治階級への嫌悪感がその象徴であろう。さらに…

ステルス増税

物価の高騰が止まらない。 スーパーで手にした卵パック,つい先日までは200円だったが236円になっている。 一カ月足らずで18%の上昇率だ。 レジで支払いを済ませ、帰り道にふと気が付いた。 卵パックは16円の値上げ、それに伴う消費税は10%、消費税額も20円…

野中郁次郎さん逝く

共著「失敗の本質」は、太平洋戦争における日本軍敗退の実例を抽出、軍の指揮命令と前線の行動を分析、敗戦の諸要因を解明した名著だった。この著作が指摘した「主観と独善に過ぎない判断をもってして客観的合理性である」と言い換える日本の組織統治の習性…