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大きな物語の終わり

トランプ 政治 民主主義 新自由主義 米国
トランプ米大統領が就任後、初となる首脳会談を英国のメイ首相との間で持ちました
思い起こせば経済的低迷に陥った自由主義経済圏の盟主たる英米両国がいまから 40 年ほ
ど前にほぼ同時期に選出した指導者はサッチャー首相とレーガン大統領でした。
両国家のリーダーは経済的役割を縮小し民間活力の活性化を図りサッチャリズム、レーガ
ノミクスと称される経済的成功をおさめ国家の矜持を復活して新たな経済的発展を世界に
もたらしました。
この成功により英米両国は自由と民主主義の伝統ある先駆者としてのその地位をさらに強
固なものにして世界経済を引っ張っていきました。
両国がスランプから脱して国家の誇りと経済的復活をもたらしたものはなんでしょうか。
その大きな要因は「自由主義」を新たに定義しなおしたことではではないかと思います。
それは個々人の自由を重視しつつ弱者救済的な格差原理を提唱したリベラリズム=自由主
義の時代から、リベラリズムを批判し福祉政策など政府介入を否定し個人の全面的な自由
活動を擁護するネオリベラリズムリバタリアニズム)=新自由主義への転換です。
国家の役割はできるだけ規制して民間の自由を最大限に拡大する自由至上主義
経済効率と効果の最大化のみを図る市場至上主義。この二つのイデオロギーは自由と民主
主義のレガシーを持つ英米の土壌だからこそ相性よく調和できたのだと思います。その結
果として今に至るグローバリズムの展開をみたのではないでしょうか。
自由と民主主義その果実としての経済的繁栄。なんとなく心地がよく耳ざわりの良い言葉
であるグローバリズムは呪文のごとく自由主義社会に広がり新たな神様が降りたかのよう
大きな物語の夢を世界へ普及させてきたのではないでしょうか。
ところが昨年になると英国は EU 離脱を国民投票で決定して米国はグローバリズムを否定
する「アメリカファースト」を唱える大統領を選出しました。
グローバリズムを先導してきた両国の大きな方向転換と思えました。
そこでその原因は何かと考えてみました。
ひとつはネオリベラリズムの徹底化がもたらした格差と分離だと思います。
多くの人はいまでも自由主義とは基本的自由と均等そして格差原理からなるリベラリ
ズムと理しているのではないでしょうか。しかしグローバリズムの大きな要推進
リベラリズムではなくネオリベラリズムでありネオリベラリズムとは格差原理をいて
いるのがその特質と思います。
(格差原理とは競争によってまれた格差は最も不遇な人々の活を改善することにつな
がるものでなければならないということ)
このためグローバリズム浸透化がもたらしたものは福祉政策のやヒュニズ
ム思考への視であり、その結果としてもたらされたのが経済格差拡大であり IS にみられ
るような宗教回帰への過激や難問題だと思います。
もうひとつは普化というグローバリズムがもたらした価値画一化だと思います。
経済のグローバ化では経済的効率を上て効果を最大化するためには製造から流通や
済などすての経済活動プロスを全世界規で統して画一化するのがベストな手段
ありましょう。
しかし経済活動のみで人社会まして国家は規制されるものではありません。
とくに社会制度や習俗、文化などは国家のアイデンティ存立基盤にかかわる問題であ
り経済的効率効果の価値という次元論ずるものではあってはならないと思います。
英国の EU 離脱という選とは、いまEU の盟主となった価値観基づ画一
化などはとうていけ入れがたい栄ある国家の独立存立基盤死守きという国民
価値観が経済的な得失勘定を凌駕したものだと思います。
いっう米国は世界から離脱しようとしているように思えます。
が主導EU とはなり世界の盟主はいまだ米国自です。しかし
から 70 年世界の屋台骨背負ってきた米国の疲労つまり米国民の疲労が大きな要
因ではないかと思います。
ルテイングットとばれる米国はまさに世界の縮図であり多的で多様な人、文化 、
宗教などを自由と民主主義のもと寛容受容し発展してきました。しかし米国の繁栄をも
たらした自由と民主主義を自国以外に普及しようとしてベト戦争に介入してからとい
うもの海外への画一価値普及作戦はことごとく失敗しました。
自由と民主主義の布教という国民のいは多くの者を犠牲にその家族や社会に PTSD
りまき戦闘国では多のロリズムを発せしめて国民の戦争からついには力者とネ
リベラリズムのためのいになり果てました。
画一的な米国価値観しつけは日本く世界から否定され挙句の果ては9.11
いてしまったのです。
かたでは「自由と市場の至上主義」なるものは経済的価値という民主主義的に決
められた画一的な価値共有を徹底しました。その結果は持てる者と持たざる者との格差
級数的に拡大して国民の分化をもたらしてきました。
世界の盟主となった米国の誇る米国的価値海外では否され国ではネオリベラリズム
の成功のき良きリベラリズムれられないサイレントマジョイの疎外感
、経済格差と多様化する価値レンが自由と民主主義への懐疑育む
これらの感情成されて既得権益への反感み出すとともにき良きアメリカへの
郷愁がトランプをして現状打破への起爆剤とせしめたのではないでしょうか。
英国民はツ帝国化する EU に、米国民は価値布教活動の失敗や格差拡大にも任を
らないリート既得権益に「もううんざりだ」と「グローバリーシファティ
グ」(エマュエル・トッ)のを上ているのではないでしょうか。
自由と民主主義を掲げ産業革命降は世界の自由経済主義とグローバリズムをリーして
きた英米両国、今えてグローバリズム軌道かられていくのでしょうか。
自由と民主主義の大きな物語は終わりを告げ個々人の価値と国家のアイデンティ真摯
つめなおす民国家再編成の時代に移行していくような予感がします。