bekiranofuchi’s blog

社会を独自の視点で描いてみたいという男のつぶやき。

社会

成人の日に思う。

ラジオから三連休の天気が云々と聞こえている、そこでようやく気が付いた。 1月8日は月曜日だが成人の日ゆえ土・日曜から続いて3連休となるのだ。 成人の日が1月8日とは何とも居心地が悪い。 かつて成人の日は1月15日と決まっていたはずだ。 腑に落ちない…

内閣支持率の調査

岸田内閣の支持率が低下していると各報道機関が報じています。 多くの報道機関がおこなう内閣支持率の調査方法は、回答者の生の声を聴取した結果をそのまま反映するのではなく、 支持する理由と支持しない理由の回答をあらかじめ用意しておき回答者がその中…

インパール作戦

「朝起きてから山形新聞、AERA、週刊金曜日の原稿をまとめ書き。大阪万博とインパール作戦とマイナンバーカードについて書きました。始めた作戦を途中では止めることができない「総長賭博」体質はたぶんもう治りません。でも、自分たちがそういう国民文化の…

うつろい

普段あまり取引のない信用金庫から昨日封書が届きました。 宛名の上には赤い下線が色濃く引かれ「お客様への重要なお知らせ」と記載されています、 さっそく封を切ると「マネーロンダリングおよびテロ資金供与に関するガイドラインを踏まえお客様とのお取引…

マイナンバーカードの混乱は手段の目的化が原因だ。

現在マイナンバーカードの累計申請数は総務省ホームページによると97,157,317で人口に対する割合は77.2%に達しています。一方、マイナンバーカードに関連するトラブルが続出しております。 そもそもマイナンバーカードの発端となったのはマイナンバー制度で…

手放しで喜べない給料アップ

物価高騰に困窮する庶民の救済と称し岸田首相自ら音頭を取り旗振りをした給料アップ政策。 かつては安倍政権も脱デフレ・景気浮揚策の一環として政府主導の賃上げを図ったことがある。 しかし魅力ある消費対象のない日本で多少給料が上がっても破綻した福祉…

ワールドカップ2022と太平洋行進曲

FIFAワルドカップ2022に出場した日本チームの大活躍にはまさに眼を見張る思いである。試合前から劣勢が予想されたドイツそしてスペインと立て続けて逆転勝ちを収めたのである。 この奇跡的な出来事に国内のメディアは舞い上がりサムライ・ブルーの報道に明け…

資本主義考察

まず資本主義と市場経済とは異なるものであるという私の見解をご説明します。 市場経済とは、貨幣(M)の仲介によって財(C)を交換する方法: C―M―C‘ 資本主義とは貨幣を使ってより多くの貨幣を獲得する術策 : M―C-M‘ 市場経済は、明瞭で透明でわずかな利潤…

モノからコトへ。

米国駐在から帰国した30年ほど前のことです。なにげなくTVをつけると「モノより思い出」というナレーションが耳に飛び込んできました。TV画面に目をやると湖を前に車を止めた両親が車からランチボックスを降ろすと小さな子供と手をつなぎ楽しく野原に向かい…

国葬は政治手段にすぎないー姑息な岸田政権

人の窮状につけ込み利得を得ようとする行為を「弱みにつけこむ」とか「火事場泥棒」などと言いますが、最近では政府が国民を対象にし、惨事に便乗して利得を得るいわゆる「惨事便乗型」の政治手法が横行しているようです。その例が安倍元首相の銃撃死に便乗…

崩壊する民主主義

そもそも民主主義とは、市民が自由選挙で選出した代表を通じて市民としての権利を行使しかつ責任を負う統治形態というものだが、 いくら美辞麗句を並べようと所詮は数の論理による統治形態である。 統治者と被治者である市民との間を媒介するのが選挙で選ば…

民主国家と強権国家

国際情勢を論じる際に民主国家と強権国家という二項対比を前提とした議論が盛んです。しかし私はどうも気になって仕方ありません。二項対比は是非を論じるに容易な手段ではあります。しかし、ふたつの陣営を比較する前にまず「国家」とは何か、その本質を明…

待ちと期待の革命

二・二六の青年将校はおそらく事件当日に自らを革命の起爆剤へと純化させたのではないだろうか。貧苦の渦中にある国民に先駆けて自分たち先進的精鋭が決起すれば、広範な国民勢力は必ずや立ち上がるはずだと。 この思考は1960年全学連の安保闘争に継承された…

ウクライナ支援策。

ウクライナの惨状を見るたびに何もできない我が身に焦燥感と罪悪感は日々募るばかりです。 同様のお思いをしている日本国民の方は相当な数に達するのではないだろうか。一人では微力でも国民の願いが一体になると大きなものになるのではないだろうか。そこで…

ポスト・トゥルースとフェイク・ニュース

ポスト・トゥルースの起源は、米作家Ralph Keyesの「The Post-Truth Era」(2004年刊行)といわれるが、環境問題誌「グリスト」の編集者、David Robertsが地球温暖化懐疑論者のキャンペーンに用いたのが起源との説もあるらしい。 定義は「事情をわきまえたう…

黄昏ゆくリベラル

最近リベラルなる言葉が聞かれなくなった。そこでそもそもリベラリズムとは何かを考えてみた。どうやらその概念の中核となるのは自由、個性、社会性、公共利益、進歩、合理性だと思われる。このうち自由と進歩そして合理性を強調するのが世紀末から隆盛を極…

COP26と「新しい資本主義」

先日、気候変動問題に関する世界会議COP26が英国グラスゴーで開催されました。 この会議には日本から岸田首相が参加、2050年カーボン・ニュートラル達成への日本国の決意、そしてアジア諸国のエネルギー・トランジションに最大1000億ドルの支援を行う意向を…

言い換えの文化

「言い換え」とは、ものごとをより明確にするために別の言葉で表現することである。ところが、本来の意味そのものを変えてしまう言い換えがある。それは、情報の受け取り手に誤解や混乱を引き起こすことを意図した表現である。その多くは権力側の自己正当化…

歌謡曲にみる汽車の意味

汽車には、人や物の運送を担う公共交通機関としての役割のみではなく人の喜怒哀楽を誘引する不思議な力があると思う。汽車は同じ鉄路を毎日往復するのに、人は一期一会の思い出を汽車に託して記憶する。幼い日、田舎道が東京に向かう鉄道と交差する小高い丘…

ようやく謀略戦に勝った日本

7月23日に開幕した東京オリンピックは、日本の快進撃が続き既に過去最高の17個の金メダルを獲得しています。 心から日本選手の大活躍に大きな拍手を送りたいと思います。 そして、日本政府と招致委員会にも乾杯です。あの戦争で大きな敗因となったのが謀略戦…

「民主主義と七不講に近づく日本の政治」

最近の世論調査によると各種選挙の投票率は50%を割るのが通常であり、いわば選挙権を有する国民の半数が政治参加をしない状況のようです。 つまり国民の半数に過ぎない参加者による多数決決定主義、その結果がすなわち全国民の意思表示だと政治断定されるの…

コロナ禍のオリンッピク開催

「東京五輪・パラリンピック組織委員会が会場で観客への酒類販売を認める方向で検討していたが、 一転して見送りの方向を固める迷走ぶりを見せた。」 今朝の新聞やTVではこのような趣旨の報道を一斉におこなっていま 新型コロナの蔓延以降、政府は厳しい酒類…

崩壊する日本人の道徳律

かっては日本人の行動選択に際して大きな影響を与えるものとして道徳律(勤勉、倹約など)が重要な地位を占めていたのではないかと思います。その中でも極めて重要でありかつ日本人の美徳の一つでもあったのが「正直さ」であったと思います。 この道徳律の起…

反日という自己撞着

最近は街の本屋さんがめっきり少なくなりました。大型書店やアマゾンの利便性と品揃えが街の本屋さん減少の大きな要因かと思います。かって文化の香りを漂わせた街の風景が変化し長閑かな戦後の庶民の雰囲気が消滅していく寂しさを感じます。 ここ数年、お店…

福島原発の汚染水処理は愚行だ

本日のニュースを聞いて三度びっくりしました。 政府は、「東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける放射性物質を含む 処理水を国の基準を下回る濃度に薄めて海洋に放出する」ことを決定したというのです。 一つは、菅政権の外交オンチです。 バイデン大統…

新型コロナ感染に思うこと。

COVIDー19感染が社会的問題となり一年を経過した。この間の日本政府の対応は決して褒められるものではなかったと思える。よく言えば臨機応変、悪くいえば無節操、その結果として国民は右往左往させられてきたと言えるのではないだろうか。結局のところ今や頼…

街頭から垣間見る新自由主義

コロナ禍の都会を離れ疎開生活に入りはや一年。幾たびか引越しを重ねたが昔馴染みの理容室に今も足を運んでいる。その理容室からの帰り道ふと目にした街頭の景色を契機に思い巡らせたことがある。店を出て駅に向かう坂道には五十肩の治療に通った鍼灸治療院…

デジタル化とは何か

日本を含む多くの先進国では経済格差の拡大が続いています。この大きな背景は新自由主義と金融資本主義が健全なる経済発展を阻害してきたためと思われます。巷間いわれる産業の空洞化というのものは別の次元の問題です。日本の産業のモノ作りの成功例であっ…

資本主義の終焉についてー試論

資本主義の原点は負債に始まると言われます。そのため資本の論理とは、資本の増殖を絶え間なく継続していくことになります。このためには資本の増殖率=利子率はプラスであることが必要です。そしてアベノミクスが2%に固執したように利子率=利益率が2%を…

大阪都構想の本質的問題

まず一番の問題は、政治というものが政治家と既得権益層が主体のものになっていることです。つまり主権在民と憲法ではうたいながら、肝心の国民という主語なき政治が横行しているということです。大阪都構想も大阪市民からの発案ではなく政治家を騙る詐欺師…